THE ATELIER #2:LAの奇才、アーティスト、「KRISTEN LIU-WONG/クリスティン・リウ・ウォン」

2024-05-20 | Posted in ART, PICK UP!

弊誌friendshipアーティストのアトリエにフォーカスする「THE ATELIER / ザ・アトリエ 」。第2回目は、ロサンゼルスの気鋭な画家兼イラストレーターで、弊誌のTシャツのアート「RIDE GIRL」を書き下ろしてくれた、「KRISTEN LIU-WONG / クリスティン・リウ・ウォン」のアトリエにズーム。

彼女は、サンフランシスコ生まれ、中国系アメリカ人の4世。サンフランシスコのプラット研究所でイラストを学び、卒業以来は、アメリカ国内外のギャラリーで絵画を幅広く展示会を開催し活躍。壁画から衣料品ライン、エディトリアルイラストに至るまで、多くのクライアントとプロジェクトに取り組んでいる。弊誌もそのひとつ。

彼女の作品は、遊び心のある攻撃性、または性的なイメージなど、人間のグロテクスな闇や欲望を、ヴィヴィドな色彩で描きPOPに仕上げている。それはまるで人間をたらしめているもの複雑さを探り、嘲笑いながらも、そんな人間の性分を愛でているかのよう。ハードなモチーフ所以、一見大胆に見受けられる彼女のアートは細部まできめ細やかに描かれている。彼女もまた「ハードさと繊細さ」の相反する二つの言葉が融合された作品をつくり出しているアーティスト。一目見た時から引き込まれた。

彼女の作品はこちらからcheck it!! https://www.kristenliuart.com

弊誌との出会いは、ラバーブランドのRVCAから2022年に発表された、彼女とパートナーで夫の「LUKE PELLETIER / ルーク・ペルティエ」とのコラボレーションコレクションに一目惚れ。シャツとスイムウエアを手に入れ、今でも愛用している。

📺“BAD TIMING” ART EXHIBITION interview

著名なアーティストであるが、他国でしかも小さな弊誌のコラボレーションのお願いを二つ返事で受けてくれた。

拙い英語力の我々にも、一切高飛車ではなく、何度も丁寧にリクエストを聞いてくれたりと、出来上がりのアートはもちろん、その心優しさに益々惚れ込んでしまった。

そんな彼女は、ロサンゼルスのダウンタウンからほど近いアーティスティックな街にアトリエを構え、ルークと愛犬のROOSTERと暮らしている。

アトリエは彼女のアートのようにカラフルな色味で溢れている。

ひとつひとつの小物や雑貨も、彼女を映し出すカラーとセンス、ユーモラスなtipsでいっぱいだ。

日本が好きで、「日本の動物図鑑や浮世絵からインスピレーションを貰っている」と話してくれた。

「SU・KE・BE / スケベ 」と、巨匠アラーキーの写真集を見せてくれたクリスティン。彼からもそのヒントを貰っているらしく、代わりに「HE・N・TA・I / ヘンタイ」という言葉を掛け、笑い合った。

こちらはルーカスのアトリエ。彼はミュージシャンとしても活動している。

ふたりのキッチンの冷蔵庫のさりげないステッカーのコラージュさえもセンスが溢れている。

6年の交際を経て今年で結婚し、トータル8年の付き合いになるふたり。取材中も終始笑い合って交際歴を語るなど、プライベートでもアートでも息ピッタリ。才能溢れるとっても可愛いカップル。

アトリエには大きなアートのオブジェがお出迎え。中庭や入口にも数々の作品が顔をみせる。

彼女達のアートと写真が集結したスペシャルなブック。Sandy magazineバックナンバーのお礼にと、私達にプレゼントしてくれた。

コラボTシャツのベースとなるドローイング。クリスティンとの縁や頂いたアート、それをプリントしたTシャツもアートブックも、すべてが我々にとって大切な宝物だ。

彼女の作品は、リアルLAのエッジやカルチャーがセンス抜群なのはもちろん、気取りのないリアルな生物の姿を描いたモチーフキャラクターの内から出るエナジーからパワーを頂ける。そして、人間は大人になっても、好きな事を好きで居続けても良いし、優しく生き合ってこそ強くなれ、他者に良い影響を与えるアートがつくれるのかもしれない。彼女のアトリエはそうも感じさせてくれた。

Thank u & love ❤︎

▪︎KRISTEN LIU-WONG / クリスティン・リウ・ウォン

https://www.instagram.com/kliuwong/

PHOTO&TEXT:ReinaShirasaka