「こんなにもファッショナブルでアーティスティックなガールズサーフムービーが,かつて在っただろうか?」10/2(水)神奈川・藤沢 8HOTEL FUJISAWAで行われた、BILLABONG presentsのオーストラリアのフリーサーファーであるジャリーサー・ビンセントがプロデュースしたサーフ・フィルム「JUJU THE SURF MUSICAL / ジュジュ ザ サーフミュージカル」の世界初お披露目である、レセプションパーティーを後にした直後の感想だ。
“サーフ・ミュージカル”とネーミングされたこのムービーは、トレーラーからセンスに溢れていて、全編を目にできる日を心待ちにしていました。
「JUJU THE SURF MUSICAL」トレイラー/予告編 billabong womens jp IGより
このフィルムを一言で説明するとしたら、「サーフィンを人生に見立て、ミュージカルとライディングで表現したアーティスティックでお洒落なサーフムービー」でしょう。私見とはなりますが、こんなにもドストライクな雰囲気は、テイラー・スティールやカイ・ネヴィルの作品以来。ましてガールズサーフのフィルムは他に類はないと思う。「サーフィンをアートやファッションとしても捉えても良いんだよ」と、何だか背中を押してくれるような、私にとって、それほど最高な映像でした。
サーフシーンのキーパーソンである、COLORS MAGAZINE YOGE氏や、BILLABONG teamライダーの松岡慧斗氏、#14で撮影してくれたfilmerのTeddy氏もこのレセプションに集っていました。弊誌friendshipな皆さんとも久々に会え、とっても嬉しかったです。
フィルムの出演者は、ジャリーサを始め、クリード・マクタガート、レジェンドサーファーのオッキーことマーク・オクルーポ、ロングボーダーのジョシー・プレンダーガストなど、皆がBILLABONGのライダー達。所以、サーフシーンの見応えはもちろん、ファッション性に溢れているのも頷けます。そこにジャリーサのセンスでスタイリングした真っ赤なスーツやウィッグの衣装、ドラァグクイーンやサーカス団を彷彿するメイク、オペラチックな音楽と歌とコンテンポラリーダンスが見事に混和され、ストーリー仕立てになっています。その名の通り、ミュージカルを観覧しているかのような胸の高鳴りを感じさせてくれました。
ストーリーは、主演のジャリーサことJUJUが、オッキー演じる会社の上司に日々詰られ、「私は何をしているんだろう…」と病んでいるところにクリード演じるサタンのお告げによりサーフィンに出会い、本当の自分を取り戻すと言う内容だったかと。シリアス&コミカルな演技が俳優さながらで、サーフシーン同等に巧みでした。シーンもビーチをはじめ、オフィスや魔界のような洞窟などを背景に、小道具やCGも巧妙なのが印象的でした。ほとんどがインドネシアでの撮影だそう。
以下、来日中のジャリーサのインタビューをcheeeck it ♡ 通訳:ZACK BALANG
Sandy(以下S):タイトルにもある“JUJU / ジュジュ”の意味を教えて下さい。
ジャリーサ(以下J):ムービーの中の私の役名です。私がやっているバンドでのアーティストネームが“JUJU”なんです。マジカルやスピリチュアルと言う意味合いがある言葉なの。カッコいいでしょ?
S:サーフとミュージカルの融合は、なぜ思いつきましたか?
J:単純だけど、音楽とダンスとサーフィンが好きだから! 好きなものを合わせたらサーフミュージカルになったの。ミュージカルは小さい頃から大好きで、一番よく観たのは「グリース※」です。
※グリース:1978年につくられたアメリカの高校生カップルとその周りを取り巻く不良グループとの葛藤を、ダンスと音楽でストーリー仕立てにした青春ミュージカルムービー
S:ムービー中のファッションもヘアメイクも凄くステキです。あなたが考えたの?
J:そう、全部私が考えたのよ!みんなが素敵って言ってくれて嬉しい! アリガトウゴザイマス♡
S:貴方のセンスやクリエイティブはどうやって生まれているの?
J:音楽からかな。音楽活動をしている時に描くリリックがストーリーになっていて、フィルムでも同じようにストーリーを作るようにしているの。
S:今年のGREENROOMのインタビューでは、パステルカラーが気分と言われていましたが、「JUJU THE SURF MUSICAL」ではレッドカラーがムードになっているような?
J:そうですね!キャバレー寄りのミュージカルなので、レッドを沢山用いてます。レッドってパワーがすごいから!
S:独特なセンスはどうやって培ったの?何からインスレーションを貰ってますか?
J:ママがデザイナーでよく洋服を縫ってくれていたの。それで私も子供の頃から自分で洋服をつくるようになって。だから他の人とは違うノーマルにはない(既製品ではない)オリジナルが好きなのかもしれないです。
S:好きなミュージシャンは?
J:パンクにロック、クラッシックなど色んな音楽を聴くし、フェイバリットアーティストは沢山いるけど、今はビョークが好きです。ラナ デル レイ(Sandy#18カバーガール)もクールよね!
S:女の子達がサーフィンを心から楽しむ為には何が必要と思いますか?
J:サーフィンってイメージがメンズ寄りな所もまだまだあるから、可愛い色のボードやウエアを揃えて、ファッションから入ってもモチベーションが上がると思う。けど、まだまだ可愛いボードやウェットスーツを見つけるのは難しいよね。そんな中でもBILLABONGのウェットスーツはデザインが可愛いし、とっても着心地良いから良く着てます。「ボードをミッドレングス※にしたら楽しめるよ」ってザックはそう言っていますよ。
※ミッドレングス:7フィート前後の長さのサーフボードの事。 ロングとショートの中間サイズで、取り回しとテイクオフがし易いので力の弱い女性にもお勧めのサイズのボード
S:この映画の見所を教えて下さい。
J:人生は何が起こるかわからないけど、“be your self” 自分に正直に生きて行動すれば、道は開かれると言うことが伝わるといいな。(パートナーでこのフィルムも一緒にクリエイトした)ルカは、クリードが出てくるシーンが一番の見所って言ってます(笑)
S: 最後にSandy magazine読者へメッセージをお願いします!
J:さっきの続きになるけど、人生には常に陰陽と光と闇があるから、何があってもそれを理解しながら自分自身の波を乗りこなしてください♡
このムービーのエキシビションは、藤沢から福島へ、そして10/10から地元オーストラリアのバイロンベイやヌーサの国内プレミアツアーからフランスでの開催を予定し、世界中へと広がって行く。いつかディスクになる日も待ち遠しい。
弊誌がジャリーサと初めて会ったのは、今年の5月。GREENROOMのBILLABONGブースとARTブースで「KNOW THE FEELING」のインタビューをさせて頂いた時がファーストコンタクト。アートや人柄から、海や太陽への敬愛を感じるメロウな雰囲気ながらも、どことなく感じるロックやそのこだわりのスピリッツに魅了されていた。そしてこのサーフフィルム「JUJU THE SURF MUSICAL」は、サーフ界に新しい光を放ち、女性サーファーの次の指針を示してくれた。彼女のアクションはこれからも目が離せない。
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ヴィンテージバンドTシャツのような雰囲気が超カッコいい、非売品のプレミアムなTシャツです♡
▪︎応募資格
1_InstagramのBillabong womens jpとSandy magazineをフォロー
2_当選後に着用画像をご自身のアカウントよりpost or ストーリ)で披露してくれる方
3_BILLABONG WOMENS JP及びSandy magazineによるrepost(リストーリーズ)OKの方。
※転売厳禁 ※一般の方、ご関係者のご応募不問です。ぜひ皆様ご応募下さい!!
▪︎応募方法
Sandy magazine Instagram DMにて下記をご記載し、ご応募ください。
1_海が好きな理由
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※誠に恐縮ですが、当選者の方のみのお返事とさせて頂きます事をご了承頂ければ幸いです。
オーストラリア出身のフリーサーファー、アーティスト、ミュージシャン。 自身のバンド「キューピッド・アンド・ザ・スチュピッズ」ではタップダンスとボーカルを担当。
◼️BILLABONG https://www.instagram.com/billabongwomensjp/
先鋭的なサーフボードシェイパー/デザイナーであったゴードン・マーチャントによって1973年にオーストラリアで設立。サーフカルチャーの最前線を切り開いてきたボードショーツとビキニを排出し、波に乗った時、海を感じる“特別な感覚(The Feeling)”を世界中の人々とシェアし続けている。
text&photo ReinaShirasaka
THX♡