オーストラリア在住の日本人アーティスト、ザック・バランの呼びかけによりバイロン ベイからスタートした、クリード・マクタガート、ジャリーサ・ビンセント、ルカ・R の4人から成る、海と音楽とアートをクリエトする、アーティストクルーの「KnowTheFeeling / ノウ・ザ・フィーリング」。この5月にサーフシティである静岡・浜松/BLACK&SILVERや神奈川・藤沢8ホテルでのサーフフィルム「RIDING THE WIND」上映ジャパンツアーを大成功に納め、そのツアーのゴールとなる横浜・赤レンガ倉庫のGREENROOM FESTIVAL ’24アートブースにて行われたインタビューをプレビュー。
彼らの始まりは、ザック氏のサーフ・ドキュメンタル・ムービー「RIDING THE WIND」。3年前、オーストラリア・バイロンベイに在住しながらもパンデミックの為、毎日サーフィンをしまくるオジー・ライトやエリス・エレクトン等のプロサーファーと海で出会い、ライディングを撮り溜めたザック氏。そのエリスの友人としてジャリーサやクリードと意気投合し、「RIDING THE WIND」にフリーサーファーとして出演。時間がある中で自身のフィーリングを表現する方法の一つとしてアートを描き始めた3人と、ジャリーサのボーイフレンドであるルカを含めた合計4人のクルーでアートとミュージックのクリエイティヴクルーが結成された。彼らのアートはいずれも「海」からエナジーをいただき描いている。「海」と「クリエティヴ」について彼らは下記のように応えてくれた。
Q1_あなた達にとって、海とは何ですか?
ジャリーサ:「Mother Nature 」 です。いつも変化があって、時には怒ったり時にはピースになったり、いつも変化がある所が私は好き。サーフィンしたり海に入ると幸せな気分になるわ。そのハッピーな気分からアートを描くことが出来るの。
クリード:海は、僕にとって欠かせないものであって、気分的に乗らない時も海に行くと癒される。家族みたいなもの。僕にハピネスをくれる。
ルカ:一言で言うと「connect / コネクト 」。海は世界中で繋がっているからね。
ザック:海は、俺を救ってくれた。東京で生まれ育って、これと言って(衝動に駆られるような)インスピレーションは無かったけど、サーフィンを始めて海を追いかけているうちに今に辿り着いたんです。
Q2_海はあなたに何をくれますか?
ジャリーサ:「リズム」。海はいつも動いてリズムがあります。私は海のリズムで海とダンスをするの。
ルカ:楽しさと時には怖さも教えてくれる。尊敬する存在だね。
Q3_音楽と海に共通する事は何ですか?
クリード:ともに現実からエスケープできる存在。
ルカ:「リズム」「エモーション」略して「エモーションオーシャン=エモーシャン」(笑)
Q4_日本は好きですか?
クリード:YES!! 皆、たくさん助けてくれて僕らの夢を叶えてくれた。特にBILLABONG JAPANの皆は素敵なファミリーだよ。感謝してる!
ルカ:「I LOVE JAPAN♡」。みんな親切でジェントルで大好き。
Q5_本日のファッションポイントを教えてください。
ジャリーサ:Billabong のデニムとトップス。絵の具を拭いた手形がアクセント(笑)
ルカ:ペインターパンツ。ペイントした時の絵の具がついている。彼女(ジャリーサ)と一緒だね(笑) 自分の色がついているよ。それと彼女がバースディプレゼントにくれた彼女のハンドメイドのアクセサリー!
Q6_展示してあるアートについてを教えてください
ジャリーサ:毎回いつもテーマによってカラーは違うけど、今期はソフトな気分なのでパステルカラーがメイン。(先に掲載されている)私の顔が描いてあるアートは怒っている顔なの。それを優しく表現するためにパステルカラーを使いました。それと波とサーフィン、花、海や波をグラムティックに描いてるの。フレームはヴィンテージライクにしてます。その時のフィーリングで描いているから、次は全く違う感じになるかもしれないけど(笑)
クリード:ビビッドカラーがフィーリングです。ハピネス・エモーション・サッドネス・フュージョンがテーマ。時に現れる感情を表現しているよ。時々迷っている時もある。逃げたくなる時もある。その時の感情を絵にしている。クレイジーでしょ(笑)
ザック:アメリカのコンテンポラリーアートに影響されている部分はありますね。キース・ヘリング、バスキア、それにピカソなど抽象的なアートが好みなので。アートを描き始めて1ヶ月でこの全てを描き上げました。僕の中で溜まっていたもの(情熱)が一気に放出した感じかもですね。
彼らは海への愛がアートに溢れていた。そして、彼らはこれからもオーストラリアと日本を往復して行くこと、アートが多くの人々に届き、海をもっと好きになり大切にする事を見据えている。このクリエイティヴィティはこれから、国内だけでなく世界的に広げて行きたいと考えているとも語ってくれた。海が繋げてくれたそのリップルは、また海を伝って果てしなく、大きく広がって行くのだろう。
■BILLABONG / ビラボン
先鋭的なサーフボードシェイパー/デザイナーであったゴードン・マーチャントによって1973年にオーストラリアで設立。サーフカルチャーの最前線を切り開いてきたボードショーツとビキニを排出し、波に乗った時、海を感じる“特別な感覚(The Feeling)”を世界中の人々とシェアし続けている。
■KnowTheFeeling / ノウ・ザ・フィーリング
オーストラリアのフリー トリップ サーファーである、クリード・マクタガート、ジャリーサ・ビンセント、そしてフィルマーのザック・バランとルカ・R の4人から成る、音楽とアートのクリエティブ クルー。
Text&Photo:ReinaShirasaka
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