初夏の訪れを告げる6月の1・2日の土日に、サーフ・シティである神奈川県藤沢市の辻堂海浜公園と辻堂ビーチで開催された「THE SURF FESTIVAL / ザ・サーフ フェスティバル2024」。今年で第2回目を迎え、恐縮ながら弊誌の礎ともある「SURF / サーフ」に最もフォーカスし、最も特化した様々なコンテンツで展開している、国内最大級の野外ビーチイベント。開催前の週間天気予報では、台風1号の到来や低気圧の影響で雨が予想されていたが、初日の土曜は翻弄を覆す台風一過の晴天となった。
「サーフィン“体験型”フェスティバル」のコンセプトを具現化すべく、プロ サーファーによるエキシビジョンや、彼らがレクチャーするキッズスクール、そしてサーフブランドのトレードショーに、ローカルサーフショップやサーフアパレル・雑貨のリミテッド出店、サーフ アート展示・メディア・ヨガや陸上サーフ体験コーナー等々、今年は昨年の2倍となる120軒のサーフに敬意を表するブースが晴天の海浜公園に集った。ステージでは地元のキッズフラダンサーによるダンスショーも行われ、雨露に煌めく芝生と潮風に優しくゆらめくパームツリーの会場で、初夏の太陽を浴びながらサーフ スピリッツを身近に感じた来場者は誰もが終始笑顔で過ごしていた。
2日間の総来場員数は約4万人。皆がエコバッグやタンブラーの持参を心掛けているのが印象的だった。それもそのはず、ほぼ全店舗の出店者は、イベントの信条としてノープラスチックを厳守し、リユースカップや紙袋の利用に真摯に取り組んでいた。イベント終了後の開催者によるパークとビーチクリーンのゴミの量は、昨年と同様の75L袋が3袋のみという、海洋汚染や環境問題への意識が高いサーファーならではの素晴らしい結果となった。来年、再来年、その先も毎年恒例のこのイベントが続く限り、日本のサーフカルチャーはこれからも素晴らしい進化を遂げて行くに違いないと深く感じた。
THAN YOU FOR VISIT at Sandy magazine booth<3
▪︎THE SURF FESTIVAL
https://thesurf-festival.com. INSTAGRAM:@thesurffestival
2020年より湘南・辻堂海岸と辻堂海浜公園で開催されるサーフィン“体験型”フェスティバル。サーフィンの競技コンテストでもなく、サーフカルチャーフェスでもなく、サーフィンの本質と楽しさに触れることができ、サーファーたちが主役となる国内最大のサーフイベント。イベント全体でノープラスチック主義のエシカル運営に徹し、大人から子どもまでが自然の中で遊び、海とサーフィンの素晴しさを体感できる入場フリーイベント。
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